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理学療法士の給料が安い5つの理由とコスパ良く給料を上げる方法

「理学療法士の給料は安い」と聞いたことはありませんか?

「理学療法士は、楽しいけど、続けても、将来見込みがない」って思う、現役理学療法士は、たくさんいます。

理学療法士の私もその一人でした。

でも、この記事の後半で紹介する正しい転職を行えば、理学療法士でも収入アップできる可能性は全然あります。

なぜなら、理学療法士の私自身も、正しい転職で50万円ほど年収が上がったから。

私の友人理学療法士にも、平均年収以上の年収を貰っているプレイヤーが何人もいます。

  • この記事の前半では、理学療法士の給料がなぜこんなにも安いのか?
  • この記事の後半では、理学療法士でも給料が高い働き場について

解説していくので、ぜひ参考にしてください。

この記事の内容を理解して、行動すれば、理学療法士の給料相場よりも、収入アップできるようになるので、ぜひご覧ください。

記事の信頼性

この記事を書いてる私は現役理学療法士8年目。年間に本を100冊、論文を1000本読んでいます。

エビデンスありきで転職活動をして、50万円年収UPと定時帰りの両取りに成功しました。

理学療法士の具体的な転職方法は、理学療法士の転職ガイド|失敗しない10の方法で解説してます。

理学療法士の給料の実態

理学療法士の給料は、残念ながら安いです。

理学療法士の年収の平均値と中央値を下に示しました。

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平均年収.jpさんのデータによると、

  • 理学療法士の年収の平均値は471万円
  • 理学療法士の年収の中央値は351万円。

※中央値とは、上位~下位のデータを集めたちょうど真ん中。

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中央値を男女別にみると

性別中央値
男性390万円
女性312万円
全体351万円

 

一般的な会社員とも比較していきますね。

国税庁による民間給与実態統計(令和2年)によると、

民間給与所得者は、5245万人。

要するに、日本で働いているすべての人のことです。

日本で働いているすべての人民間給与所得者の5245万人の平均年収を下に示しました。

性別平均
男性532万円
女性293万円
全体412.5万円

平均だと、高収入の人が色濃く反映されてしまうので、真ん中が分かる、中央値も示しますね。

性別中央値
男性425万円
女性315万円
全体370万円

残念ながら、理学療法士の給料は、中央値が351万円で、日本で働く全ての人々の中央値370万円より少ないですね。

でも、理学療法士は、学費も教科書代も高いうえ、学会など勉強会も盛んに行っているのに、なぜこんな低所得なのでしょう?

ここからは、理学療法士の給料が安い理由について解説します。

理学療法士の給料が安い理由

理学療法士の給料が安い理由は、次の5つです

  1. 供給過多
  2. 医療保険もしくは介護保険に依存
  3. 名称独占
  4. 単位数の縛りで時間や数に制限され稼げる上限がある
  5. 世間の認知度が低く、政治的な力が弱い

詳しく解説しますね。

供給過多

理学療法士は供給過多です。

簡単に言えば、「理学療法士は増えすぎた」ってことですね。

厚生労働省が出している理学療法士・作業療法士の需給推計データ(2019年)によると、

  • PT・OTの供給数は、2019年時点で、需要数を上回っている
  • 2040年頃には、PT・OTの供給数は需要数の約1.5倍になる予想

すでに「理学療法士の数」が、「リハビリを受けたいと思っている人の数よりも増えている」のが現状です。

経済は、需要と供給で成り立っています。

簡単に言うと、りんごを食べたい人が多くて、りんごの数が少ない場合は、「りんごはなかなか食べれないもの=価値が高い」と言えます。

理学療法士の場合は、逆にリハビリを受けたい人が少なく、理学療法士が多いので「リハビリをすぐ受けれる=価値が低い」となってしまうのです。

この辺に関しては、もうどうしようもありません。

今後、2040年に高齢者人口は、ピークでそれ以降は、さらに理学療法士を欲する人は、減っているため、給料は安くなる可能性があります。

医療保険もしくは介護保険に依存

理学療法士の給料は簡単に言うと、「医療行為」や「介護行為」をした時の対価として支払われる費用「診療報酬・介護報酬」によって決められます。

病院でリハビリを行う場合は、「疾患別・医療点数」で診療報酬が決められます。

介護現場では、「介護報酬」という点数で、リハビリの報酬が決められています。

 

でも、診療報酬や介護報酬は年々増加しているんです。

その理由は、日本の少子高齢化です。

高齢化による影響で、病院や介護を受ける人は、年々上昇し、国の財政を圧迫しているんです。

 

国の財政が切羽詰まっているため、「理学療法士の給料=診療・介護報酬」を下げざるを得ないんです。

実際に、診療報酬は年々下がる傾向にあり、リハ職以外の医療職も給料は上がりにくい傾向になっています。

2040年までは、高齢者が増加していく見込みがあるため、理学療法士の給料は、まだ安くなるでしょう。

1単位20分で、稼げる上限がある

理学療法士の給料は、上記で伝えましたが、「診療報酬・介護報酬」によって決められます。

そして、理学療法士のリハビリテーション料は、20分を一単位として定められており、週に108単位まで取得できます。

つまり、疾患別医療点数×単位数が、私たち理学療法士が出せる売り上げになります。

 

ちなみに疾患別医療点数(厚生労働省 令和2年度診療報酬改定についてより参照)は、

疾患別医療点数
脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ) 245点(Ⅱ)200点(Ⅲ)100点
運動器リハビリテーション料(Ⅰ)185点(Ⅱ) 170点(Ⅲ) 85点
廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ)180点(Ⅱ) 146点(Ⅲ) 77点(Ⅱ) 146点(Ⅲ) 77点
心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)205点(Ⅱ) 125点
呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)175点(Ⅱ) 85点

それぞれ、施設の人員など基準によって、算定できる点数は変わりますが、理学療法士は週に108単位×疾患別医療点数しか稼げません。

※1点あたり10円

例えば、脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)で例に挙げると、一週間働いた場合

245×10×108=¥264,600が売り上げになります。

稼ぎが一見、良さそうに見えると思いますが、これが一週間の限界です。

 

例えば、あなたがiPhoneを売る仕事をしていた場合、一週間で何個のiPhoneを売ることができますか?

もしかしたら、5つ売れるかもしれませんし、1つも売れないかもしれません。

あなたにITスキルや営業スキルがあれば、卸売市場に数100個以上売ったりもできるかもしません。

 

でも、理学療法士は別です。20分で1単位しか取得できないんです。

理学療法士は、時間切り売り型の仕事で、効率的に売り上げを出すことができない職種であるため、収入は低いです。

名称独占

理学療法士は、名称独占資格で平均年収・中央値に反映されていないです。

医療介護業界は、さまざまな国家資格がありますが、その国家資格には、業務独占資格と名称独占資格と区別されています。

簡単に言うと、

  • 業務独占資格とは、医師や看護師など、独占的に業務を行える資格のこと
  • 名称独占資格とは、理学療法士や栄養士など、名称を名乗ることができる資格のこと

例えば、

  • 業務独占である医師や看護師は、業務を独占しているので、医師や看護師でなければ、注射はできません。
  • 名称独占の理学療法士は、理学療法士を名乗りたいのであれば、資格を取って、ルールに従って名乗ってください。って感じです。

理学療法士及び作業療法士法によると、第2条では「理学療法士」とは、厚生労働大臣に免許を受けて、理学療法士の名称を用いて医師の指示のもとに、理学療法を行うことを業とするものをいう。と規定があります。

 

つまり、医師の指示のもとでなければ、理学療法士は、名前を名乗って開業することができないんです。

そのため、接骨院はたくさんありますが、理学療法士は、病院やデイサービスなど医師の指示を受けれる場所でしか働いてません。

 

どうしても開業したい人は、頑張って取得した理学療法士を名乗らずに、資格なしで行える整体院を開いたりするしかありません。

ですが、理学療法士を名乗れないので、年収の平均値や中央値に反映されず、理学療法士の給料としては安くなります。

 

ちなみに、整体院で開業した場合は、給料が保証されていませんので、年収にも大きな幅が出てきます。

300万円以下で雇われより稼げないケースもあれば、経営が波に乗れば年収が1000万円(月収80万以上)儲かる整体師もいるようです。

世間の認知度が低くすぎて政治家の目にも入らない

理学療法士は、世間的な認知も非常に低いです。

世間的な認知が低い理由は、

  1. 病院や介護現場でしか働けない
  2. 似た職種が多すぎる

例えば、

鍼灸院や整骨院、マッサージ院などは街中でも、たくさんお店があるため、鍼灸師や柔道整復師、あん摩マッサージ師は認知度は高いです。

でも、理学療法士は、病院に行かないと会えませんし、理学療法士院なんて名前で売り出してもいないので、気づいてもらうことすらできません。

 

実際に理学療法士の私が、患者に聞いた話によると、

「市民のイメージは、病院は病気になったら行くところで、接骨院はたくさんあって気軽に行きやすい場所」とお話しされていました。

病院で働く理学療法士よりも、接骨院は気軽に行きやすいので、世間に認知してもらいやすいようです。

 

また理学療法士と、鍼灸師や柔道整復師、あん摩マッサージ師は、一般の人から見ると、全く区別がつきません。

何だったら、接骨院の人に間違えられるほうが多いです。(笑)

 

認知度がとても低いため、政治家の目に留まることもないです。

医師や看護師の政治家は数多くいますが、理学療法士などリハ職の資格を持っている政治家はほとんどいません。

そのため、医師や看護師の賃上げはあっても、理学療法士の賃上げ話が上がってこないので、理学療法士の給料は、上がりにくいんです。

給料を上げたい理学療法士が行うこと

理学療法士で給料を上げる方法は、

  1. 転職サイト・エージェントに登録する
  2. 給料や待遇が良い職場に転職する

この二点を意識すれば、簡単にコスパ良く、給料を上げることができます。

実際に、私自身、転職会社に登録して月50万以上も収入が上がったので、効果は実証済みです。

転職する場所が重要

転職先にミスると、頑張っても、収入UPはしにくいです。

転職先でオススメなのが、

  • 訪問看護ステーション

間違っても病院を選んではいけません。

訪問介護ステーションは、インセンティブ制度があり、頑張れば頑張るほど、給料があがる場所が多いのでオススメです。

インセンティブ制度とは、訪問件数が一定数を超えると、報酬が発生する仕組みのこと。

例えば、月に80件訪問リハビリを行うと、次の訪問先にいくと+4000円と収入を得ることができます。

実際に、私の友人の理学療法士にも、年収500万を超える人がいますが、訪問看護ステーションで働いています。

ちなみに、給料とは別に、楽な職場で働きたい人は、理学療法士の楽な職場【見つけるポイント6選】で解説してます。

転職サイトに登録してみよう

転職サイトに実際に登録してみましょう。

理学療法士の転職活動は、無料です。

なぜ、無料で行えるのかというと、病院や訪問看護ステーション側が、企業側へ紹介料を払ってくれているからです。

登録方法はあっという間で、

  1. 今持っている資格
  2. 常勤 or  非常勤
  3. 転職希望時期
  4. 転職希望の地域(後からでも変えれます)
  5.  連絡先と名前

出典元:リハのお仕事

上記を入力すると、すぐに求人を閲覧できます。

「えっ?これだけ?」と思うかもしれませんが、ほんと5分足らずで登録できるので、ぜひチャレンジしてみてください。

転職「活動」自体はノーリスク

現状に不満があって、給料を上げたいと思っても、なかなか行動ができない理学療法士は多いです。

でも、「転職活動をするだけ」であれば、「ノーリスク」です。

「転職すること」は、良い職場に転職できなかったなどリスクがありますが、「転職活動」は別です。

「転職活動」は、無料でリスクなく、「どんな職場」があって、「どれくらいの給料で働けるのか」を知ることができます。

 

もし、魅力的な職場がないのであればら、転職しなければいいだけの話です。

今は、転職することにもリスクがあるけど、転職しないことにもリスクがある時代です。

嫌なら転職をやめればいいけど、「転職活動」をせず、知らなかったばっかりに、「転職したことで得られる果実が、取れない」なんてことにならないよう注意しましょう。

最後にオススメの転職会社を紹介しておきますね。

今日から行動して、楽しい理学療法士ライフを過ごしていただけたらと思います。

>>リハのお仕事

リハのお仕事は、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士さん向けの転職支援サービスです。

非公開求人も多くあります。(能力や転職先と条件がマッチングすれば紹介してくれます。)

転職エージェントが、求人票だけでは中々知ることができない、施設・病院内の人間関係や評判など裏情報まで共有してもらえます。

転職をせっかく決意したのに、失敗したくない人は、リハのお仕事をがオススメです。

転職活動中のサポートの手厚さにも特徴があり、求職者の希望・経歴に合わせたアドバイスや、面接の日程調整・待遇の交渉まで、総合的にサポートを受けることができます。

相談だけでも親身になって受けてくれるので、転職活動になかなか踏み出せない人も、一度利用してみることをおすすめします。

利用者の声

  • 紹介された求人の内容がぴったりだった。転職先の求められるスキルに対して、今自分が持っているスキルが合致しており、ミスマッチが怒らないように意識して提案をしてくれたように感じている。(30代前半・男性・理学療法士)

  • 求人情報だけでは求人の違いがわかりませんでしたが、職場の労働環境や方針が知れたのはよかったです。虚偽の情報もなかったので、満足。(30代後半・女性・理学療法士)

>>メドフィット

メドフィットも、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士さん向けの転職支援サービスです。

サイトデザインは、ダサいですが、高収入案件も豊富で、求人を紹介の早さに自信がある転職会社です。

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  • 面接が昔から苦手だったが、面接対策を入念にしてもらえてよかった。面接当日も、同行してくれて心強かった。(20代後半・男性・理学療法士)

  • 公開求人は少なかったけど、独自の非公開求人が条件に合っていて、高収入の職場を紹介してくれてうれしかったです。(30代前半・女性・理学療法士)
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けんす

独立した元理学療法士 【経歴】2015~2020年まで病院勤務。回復期・維持期・訪リハ・転倒予防教室、2020~2023年リハビリ特化型デイサービス勤務。2023~独立。LP,セールスレターなどネット集客の仕事もしてます。

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