理学療法士の転職ガイド|失敗しない10の方法

「理学療法士の転職ってどうやってやればいいんだろう」と不安になりますよね。

でも、この記事で紹介する、理学療法士の転職の方法について知れば、失敗しない転職方法が分かります。

なぜなら、私自身が理学療法士で、転職で50万の年収はUPと定時帰りの職場をゲットしたから。

初めて転職するときは、理学療法士の私も不安だったので、少しでも不安が解消できればと思います。

  • 記事前半では、理学療法士の転職の流れ
  • 記事後半では、理学療法士の転職の具体的な行動方法

を詳しく解説していきます。

この記事の内容を理解して、理学療法士の転職方法が分かれば、良い転職先に移れるようになるので、ぜひ最後までご覧ください。

記事の信頼性

この記事を書いてる私は理学療法士8年目。年間に本を100冊、論文を1000本は読んでいます。

エビデンスありきで転職活動をして、50万円年収UPと定時帰りの両取りに成功しました。

理学療法士の転職方法【流れ】

具体的な流れはこちらです

  1. 今の職場を辞める日を決め、転職までにかかる日数を逆算する
  2. 転職会社に登録する
  3. いい求人先を見抜く(見学も込み)
  4. 求人に応募する
  5. 職務経歴書、履歴書を作成する
  6. 自分の印象を作る
  7. 面接する
  8. 就職先を決定し、上司に報告する
  9. 退職届を出す
  10. 新しい職場へ

詳しく解説しますね。

転職までの日を逆算

まずは、いつまでに現職場をやめて転職したいのか、具体的な日を逆算しましょう。

なぜなら、逆算をせずに転職活動をすると、いらない直感や焦りで、転職に失敗しやすいからです。

意思決定の研究(Nicole L. Wood, Scott Highhouse(2014))によると、

  • 直感や早く決定を行おうとするよりも、論理的に意思決定したほうが、大きな成果を収めやすい

例えば、友達と大阪から島根県に2泊3日の旅行に行きたい場合は、お互いの休みを合わせたり、電車の時間、どこの観光地に行くなど、逆算して決めますよね。

でも、転職に関しては、経験がないこともあり、適当な直感やいらぬ焦りから、早く決定してしまい、転職活動に失敗してしまう人が多いんです。

旅行で言い換えるなら、「友達と行く日も決めない」、「休みもあわない」、「電車で行くかバスで行くか知らない」、この状況で楽しい旅行になるはずがありません。

いつまでに現職場をやめて、転職したいのか、具体的な日を逆算して決めましょう。

ちなみに、転職に必要な期間は、理学療法士の転職タイミング【辞め時が分かります】で詳しく解説しています。

転職会社に登録しよう

次は、転職会社に登録をしましょう。

なぜなら、自力で求人を探すのには、時間的に限界があるからです。

昨今、SNSやホームページで求人募集をしている病院もあるため、自力で探すことはできないことはありません。

ただ、めちゃくちゃ時間がかかります。

理学療法士はただでさえ、治療後には、書類業務に追われ、サービス残業。

なのに、求人を自力で探すとなると、時間がいくらあっても足りません。

転職会社に登録すると、「どんな病院や施設が求人を出しているのか」がすぐにわかり、大切な時間を守ることができます。

空いた時間で、自分の人生を見直すも良し、治療について考えるも良し、友達と飲み会に行くことだってできます。

また、転職会社に登録すると、自力では探すことができなかった非公開求人を、条件が合えば、転職エージェントを通じて紹介してもらえることもあります。

良い転職先に当たる確率も「ぐっ」と上がるので、転職会社に登録しましょう。

登録する際は一人で調べれるサイト型転職サイトがオススメです。

おすすめの転職サイトランキングや選び方のコツは、理学療法士転職サイトおすすめ5選|登録しておきたい転職サイト選びの3つのコツで解説してます。

良い求人先を見つけて、応募する【見学は絶対しよう】

転職会社に登録した後は、良い求人先をある程度見抜く必要があります。

なぜなら、転職会社の求人にはブラックな病院や施設も混じっているから。

転職会社というのは、病院や施設からお金をもらい、その対価として求人を掲載します。

言い換えるなら、お金さえもらえれば、ブラックすぎる病院や施設でも、簡単に求人掲載できてしまうんです。

求人を出す理由は様々で、「家族の介護で離職者がでた」場合もあれば、「こんなブラックすぎるところで働けるか」なんて理由で離職者が出ることもあります。

でも、求人を出している理由は、基本書かれていません。

あなたがカモにされないよう、良い求人先をなるべく選びましょう。

理学療法士で楽な職場に行くポイントは下に示しました。

  1. 介助量が少ない
  2. 業務時間外労働がない
  3. 書類業務が少ない
  4. 一日の単位数ノルマが少ない
  5. 勉強会がない
  6. 人間関係が楽

上記の6つから選んでいくと、楽な職場を見つけやすいので参考にしてください。

ちなみに、理学療法士で楽な職場を見つけるポイントは理学療法士の楽な職場【見つけるポイント6選】で詳しく解説しています。

 

でも、実際働いてみると、求人情報とのギャップがあって辞めたくなる理学療法士さんが多いです。

なので、良さそうな求人を見つけたら、絶対見学に行ってください。

見学で下の質問をして、「本当にいい職場か?」再度確かめることで、求人情報とのギャップが減り幸福度が上がります。

  1. 自由度があるか?
  2. 長時間労働じゃない
  3. 達成感を感じやすいか?
  4. 賃金は公平化?
  5. 指示があれこれ変わらないか?
  6. 多様性のある働き方ができるか?

上記の項目を守れれば、幸福度が高く働きやすくなるので、聞きましょう。

詳しい理由や幸福度が上がりやすい転職先の選び方は、転職先はどうやって決める?|心理学者推奨の転職先【チェックリスト】で解説しています。

職務経歴書、履歴書を作成する

応募までこぎつけたら、職務経歴書と履歴書を作成しましょう。

特に職務経歴書は重要です。

なぜなら、職務経歴書は「私を雇うとこんなメリットがありますよ」とアピールできる書類だからです。

2つの書類の役割を大まかにわけると、

  • 履歴書は「応募者のプロフィールを確認する書類
  • 職務経歴書は「これまでの業務経験と仕事で活かせるスキルを確認する書類

簡単に言えば、履歴書は自己紹介。

職務経歴書は、自己PRくらいの感覚です。

採用側が特に知りたいのは、「あなたはどんな仕事ができるんですか?」ということ。

なので、職務経歴書に力を入れて書きましょう。

職務経歴書で書く項目は8つです。

  1. 経歴の概略
  2. 職務経歴の箇条書き
  3. 部署名
  4. 経験業務の内容
  5. 個人担当内容詳細・実績
  6. 得意分野・スキル
  7. 取得資格
  8. 自己PR

1~5に関しては、経歴や業務内容をを書いていけばいいので案外楽に作成できます。

でも、得意分野・スキル・自己PRは苦戦しやすい所です。

自己PRを書くポイントは、自分の強みを知ることです。

自分の強みが分かれば、採用側にあなたを雇った時のメリットを、わかりやすく提示できます。

とはいっても、自分の強みが分からないから難しいという人もいると思います。

受かる自己PRの書き方は、理学療法士の転職自己PR|誰でも受かる自己PRの書き方で詳しく解説しているのであわせてごらんください。

また実際の私の職務経歴書も、こちらにリンクから飛べるので参考にしてみてください。

自分の印象を作る

面接する前に、自分が相手に与えたい印象を作りましょう。

なぜなら、9割の人は、第一印象から性格を推察するからです。

もちろん採用面接でも同様です。

良い第一印象を作ってしまえば、採用側が勝手に良い印象を感じて内定をもらいやすくなります。

採用面接を対象にした研究(Thomas W. Dougherty et al.:1994)によると

  1. 応募者に好意的な印象をもっている面接官は、相手に気を使い、自社の良い所や職場環境などを積極的に教えてくれた。
  2. また、応募者に意地悪な質問を発することなく、自分が抱いたイメージ通りになるよう面接を行った。

面接をする前に、自分が与えたい印象作って面接で良い評価がもらえるようにしましょう。

例えば、簡単に変えることができるのは、髪型です。

髪型は、男女ともにショートヘアがオススメです。

ショートヘアは、自信があると思われやすい。

自信があるように見せること=この人は優秀に違いないと印象を植え付けることができ、面接で有利になりやすいです。

面接する前に、自分が相手に与えたい印象を作りましょう。

ちなみに髪型から受ける第一印象は、髪型と印象|女編髪型と印象|男編で詳しく解説しています。

面接する

応募して日にちを決めたら、面接です。

面接では、下の二つを意識しましょう。

  1. 背筋を伸ばす
  2. 自信があるように見せる

なぜなら、9割の人は、第一印象から性格を推察するからです。

繰り返しになりますが、別に仕事ができなくても、第一印象さえよければ、面接はすんなり進み、内定をもらいやすくなります。

逆に、姿勢が丸く、自信がなさそうに見せると面接で落とされやすくなります。

社会心理学者のブレンダ・メジャーの研究(Brenda Major and Ellen Konar,:1989)によると、

  • 自分に自信がなく自己主張ができない人は給与の面だけでなく、何事にも不利になりやすい。

また、面接に受かっても、自信がなかったため、転職先での人間関係がうまく築けない人も多いです。

自信があるように見せるだけで人間関係も良好になりやすくなるので、自信があるように見せましょう。

自信がどうしても出ない場合は、体を鍛えて魅力的になるのもオススメです。

魅力と年収を調べた研究(Hamermesh and Biddle:1994)によると、

  1. 魅力がない人は、年収が5~10%低下する
  2. 魅力がある人は、年収が4~5%上昇する

例えば、平均的な見た目の人の年収が、400万円だと仮定すると、「イケメンは年収が420万円」「ブサイクは年収が364万」という計算になります。

イケメンとブサイクでは約80万円も年収が変わります。

短期間で成果を出すのが難しいですが、自信がない人は、ぜひチャレンジしてみてください。

男女で少し年収が変わるので、詳しくは知りたい人は、モテる見た目と年収|見た目格差14%をあわせてごらんください。

就職先を決定し、上司に報告・退職届を提出する

就職先を決定したら、上司になるべく早く報告しましょう。

なぜなら、上司は来年度に向けて、新しい人員を増やしたり、業務の引継ぎをしないといけないからです。

転職の申し出は、法律上は「退職する予定日の14日前の申出」となっています。

しかし、就業規則にある「退職の申告時期」を確認すると、多くの病院や施設で1ヶ月~2か月前になっています。

私が以前勤めていた職場でも、退職報告は、早いほうが喜ばれました。

転職するあなたも準備が必要ですが、残る人達も、準備が必要です。

退職の報告は、最低でも、1ヶ月~2ヶ月前にしておきましょう。

報告が行えたら、退職届を提出しましょう。

退職届のテンプレートを添えているのでそちらをお使いください。

退職届のテンプレート

新しい職場での注意点

ここまでくれば、新しい職場へ行くだけです。

でも油断してほしくないのが、新しい職場での第一印象です。

何故なら、9割の人は、第一印象から性格を推察するからです。

また、相手が受けた第一印象は、長続きしやすい特徴があります。

例えば、下の二人を比較してみると、どちらが印象がいいでしょう?

アラン:頭がいい、勤勉、直情的、批判的、頑固、嫉妬深い

ベン:嫉妬深い、頑固、批判的、直情的、勤勉、頭がいい

上記の質問では、大多数は「アラン」を選びやすいことが研究で明らかになっています。(Solomon E Asch:1946)

つまり、最初に与えた印象は、後に与えられた印象にも影響を与えまくるんです。

言い換えるなら、

  • 頭のいい人が、頑固なことはあるし、場合によっては「自分を持っている」とすら見られることもあります。
  • でも、嫉妬深くて、頑固なくせに、頭がいい人は、むしろ危険に見えます。(笑)

最初に与えた印象次第で、職場の人間関係は変わる可能性があるので絶対に自信があるように見せましょう。

理学療法士の転職方法【まとめ】

今回は、理学療法士の転職方法を具体的に紹介しました。

転職は手っ取り早くスキルアップや年収アップしたいときにオススメです。しかも

【サイト型】転職サイトだったら、今日から良い職場を探せます。

もし、今よりも高収入な職場やスキルを磨ける職場なら、そのまま転職。

あなたの理想の職場がなくても、「転職しない」と選択できます。

理学療法士の私も無料で転職活動をして、年収が50万以上も増え、定時上がりもゲットしました。

私も「転職で失敗するんじゃないのか」と正直怖かったです。

でも、良い転職先を知らなかったばかりに「変わらない収入・変わらない人間関係・変わらない残業」で損するほうがもっと嫌でした。

あなたも今日から行動すれば、絶対良い職場は見つかります。

今日から転職活動して、今より収入やスキルアップできる、理想の職場をぜひ探してみてください。

ありがとうございました。

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>>理学療法士転職サイトおすすめ5選|登録しておきたい転職サイト選びの3つのコツ

転職以外で収入アップしたい理学療法士は、理学療法士で勝ち組になる方法【収入アップの3つの方法】で詳しく解説しているので参考にしてくれたらうれしいです。

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