理学療法士の仕事の本音【良い面と悪い面を徹底解説】

「理学療法士の仕事って結局面白いの?」と本音が気になりますよね。

理学療法士は楽しく仕事をしている人が多い反面、Google検索でマイナスな検索予測が、たくさん出るほどマイナスな部分もある仕事です。

そこで、この記事では、「理学療法士の良い本音と悪い本音」を解説します。

この記事を最後まで読めば、理学療法士のリアルすぎる本音が分かり、就職や転職で「こんなはずじゃなかった…」とならなくるので、最後までご覧ください。

記事の信頼性

この記事を書いてる私は理学療法士8年目。年間に本を100冊、論文を1000本は読んでいます。

理学療法士で稼ぐをテーマに情報発信をしてます。転職や副業をして、50万円収入UP+定時帰りをゲットしてます。副業収益は月5桁達成

理学療法士の仕事の本音【良い面】

理学療法士の良い仕事の本音は次の3つです。

 

理学療法士の仕事の本音【良い面】

  • やりがいがある
  • 自由に治療できる
  • 論文が読めて、ほとんどのことが解決できる

詳しく解説しますね。

やりがいがある

理学療法士の良い仕事の本音1つ目は、やりがいがあるところです。

なぜなら、人の人生を変える仕事だから。

理学療法士とは、病気で「歩く」「立つ」など、日常生活ができなくなった人を、治療するのが仕事です。

もちろん、病気の人が再び日常を取り戻すのは、簡単ではないですが、治療をしながら一緒に乗り越えることができれば、めちゃくちゃ感謝されます。

「ほんとありがとう」っと言いながら、笑顔で退院していく姿を見ると、この仕事をしていて「ほんとよかった」と思えます。

また実際に、

シカゴ大学の研究(Tom W.Smith:2007)によると

  • 満足度が高い仕事の第2位に理学療法士がランクイン

「満足度が高い仕事とは、他人に気づかい、新たな知見を伝え、人生を守る要素を持っている」と研究者は言います。

理学療法士の私も、患者や利用者の治療はめちゃくちゃ楽しいですし、とても充実してると感じます。

理学療法士は、自分が仕事に貢献できてると感じ、同時に幸せに感じることができるのが、良いところです。

自由な治療ができる

理学療法士の良い仕事の本音2つ目は、自由な治療ができるところです。

なぜなら、自由は幸せを左右する、重要な要素だから。

理学療法士はさまざまな手技や治療法を自身で好きなようにカスタマイズしながら、患者さんを治療します。

そして、数ある研究のなかでも、自由ほど幸せを左右する要素はありません。

実際に、

台湾の研究(Blossom Yen-Ju Lin et al.2011)によると、

  • 職場で自由度が高いと幸福度は上がり、離職度低下、ストレス耐性UPしやすいことが判明しています。

例えば、あなたも中学校や高校では、「あれをしなさい、これをしないさい」とうるさく言われ、やる気をなくした経験があると思います。

私の場合は、「勉強しなさい」と言われ、「今やろうと思ってたのにやる気なくなった……」が鉄板でした。

「やれ」と命令されるほど、幸福度が下がっていたのが、この研究よりわかりますね(笑)。

その点、理学療法士の治療の自由度はめちゃくちゃ高いです。

理学療法士は治療の手技がたくさんあり、自由に手技や治療の選択ができます。

理学療法士の私は、超雑食でいろんな手技を学びましたが、結果を出せばいいだけなので、文句の一つも言われず、好きに治療してます。

理学療法士は、自由度が高く、好きな治療を選べることが、いい本音です。

論文が読めてほとんどのことが解決できる

理学療法士の良い仕事の本音3つ目は、論文が読めることです。

なぜなら、研究データが読めてあらゆる日常生活を解決できるから。

私たちの生活では、「人間関係」や「幸福になりたい」と考えても、解決できないことが多いです。

でも、研究データが読めると病気のことだけでなく、あらゆる生活で困ることがほとんど解決できます。

例えば、

など

理学療法士の私もデータが読めるようになってから、悩みが少なくなって、ほんと楽でいい感じです。

「でも論文とか難しそう」と思うかもしれませんが、大丈夫。

理学療法士になれば、研究データを扱うことができるスタッフが多いので、わからなくても勉強しやすいです。

理学療法士にならなくても、大学で研究データの読み方は勉強できますが、日常的に使いたいなら理学療法士は良いですよ。

理学療法士の仕事の本音【悪い面】

理学療法士の仕事の本音で悪い面は次の6つです。

理学療法士の仕事の本音【悪い面】

  • 給料が安い
  • サービス残業は当たり前
  • 疲労はすごい
  • 勉強会は自費
  • 変な奴が多い
  • 無駄な書類が多い
  • 休みがない

詳しく解説しますね。

給料が安い

理学療法士の悪い仕事の本音1つ目は、給料が安いところです。

なぜなら、だれがやっても同じ値段だから。

マジで一番の不満ですね。

実際に、

  • どんな痛みも取り除く、神の手を持つ大ベテラン
  • 研究雑誌に多数掲載の有名研究者
  • 入職したての新人スタッフ

どの理学療法士が治療しても、患者さんから頂くお金はまったく同じ。

国が決めた医療保険や介護保険からの報酬に依存しており、理学療法士の給料は自分で決めれないところが嫌なところです。

また、一般会社員と理学療法士の年収を比較すると、

厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査/ 令和2年賃金構造基本統計調査(順次掲載予定) 一般労働者 職種 / 令和2年賃金構造基本統計調査(順次掲載予定) 一般労働者 職種」のデータによると、

  • 理学療法士の年収の平均値は394万円
  • 理学療法士の年収の中央値は351万円。

※中央値とは、上位~下位のデータを集めたちょうど真ん中。

国税庁による民間給与実態統計(令和2年)によると、一般的な会社員(5245万人)

  • 一般会社員の年収の平均値は412.5万円
  • 一般会社員の年収の中央値は370万円

男女別・全体の年収中央値の比較をすると、次のようになりました。

理学療法士 中央値 一般会社員 中央値
男性 390万円 425万円
女性 312万円 315万円
全体 351万円 370万円

残念ながら、理学療法士の給料は、中央値が351万円で、日本で働く全ての人々の中央値370万円より少ないです。

努力しても給料がなかなか上がりにくいのが、理学療法士の嫌だなと感じる一番の本音です。

理学療法士を選択する際は、収入の上げ方も知っておきましょう。

理学療法士で収入を上げる方法は、理学療法士で勝ち組【お金の悩みから解放される3つの方法】で解説しているので興味があれば、あわせて読んでみてください。

サービス残業が当たり前

理学療法士の悪い仕事の本音2つ目は、サービス残業が当たり前のところです。

なぜなら、勤務中に書類業務できないから。

私が実際に働いていた病院の、タイムスケジュールは次の通りです。

業務 タイムスケジュール
朝礼・準備 8:30~9:00
リハビリ治療 9:00~12:00
休憩 12:00~13:00
リハビリ治療(合間にカンファレンスがあることも) 13:00~17:00
書類作成 17:00~(サービス残業スタート)
勉強会 17:30~

上の表のとおりで、理学療法士の私が勤めていた病院では、勤務時間はほぼ治療。

「カルテ」「計画書」「自主トレメニュー表」など書類業務は、全てサービス残業でした。

「その病院がブラックなだけじゃ…」と思われるかもしれませんが、理学療法士あるあるです。

病院理学療法士の実態ってほんとこんな感じ。

理学療法士の実習生が来たときの現場はもっと地獄で、月40時間の残業代が全てサービスなんてこともざらでした。

なので、定時で上がれる職場を知っておくことはとても重要です。

理学療法士の楽な職場の探し方は、理学療法士の楽な職場|疲れにくい職場を見つける6つのコツで解説しているので、あわせて読んでみてください。

疲労感はすごい

理学療法士の悪い仕事の本音3つ目は、疲労感がすごいことです。

なぜなら、理学療法士の仕事は肉体労働・知識労働の両方が必要だから。

理学療法士は治療する際に、全身を使って行うことが多いです。

特に、脳卒中後の患者は意識がない人もいるため、治療で立つ練習をしなければなりません。

立つ練習で意識が改善しやすいんですが、意識がない患者を理学療法士が抱えて立たせなければなりません。

もちろん患者の意識はないため、重いし疲れます。

イメージするなら、冷蔵庫を一人で抱えるような感じです(笑)。

また、「どうすれば効率的に治療できるか」、「効果があるのかないのか」を一人一人の体に合わせて、治療法を選択しないといけないため、常に考える必要もあり、疲労しやすいんです。

他にも、排せつ処理が必要になったり、病気で抑制が効いてない人に殴られたりもします。

そもそも、患者には高齢者が多いため、頑固な人が多いのも事実で人間関係で疲れることも。

理学療法士の私の場合は、休日は12時間くらい寝ないと疲れが取れないので、疲労感が強いのはデメリットです。

勉強会は自費

理学療法士の悪い仕事の本音4つ目は、勉強会が自費なところです。

なぜなら、自己研鑽のため、行きたくなくても行けと言われるから。

理学療法士は「患者のために常に勉強しなければならない仕事です。」と教育されます。

でも、その勉強会費用はすべて自費。

もちろん参加は自由ですが、上司からは勉強会に行かないとやる気がないと言われます。

実際に理学療法士の私は、「勉強会に行ってないから」という理由で昇給額を減らされたことがあります。

一般的な会社であれば、「この勉強会は会社に良い」と上司が感じた場合、費用が下りて、社員はタダで勉強できます。

でも理学療法士は絶対自費。

「患者のために」となけなしの給料とプライベートを削り、勉強会へ行けと言われる仕事なんです。

またほとんどの病院では、理学療法士協会(研究発表に参加できる)に半強制的に入れられます。

理学療法士協会の費用は年間2万円。

給料が低いのに、勉強会へ行けと言われ、理学療法士協会の費用をむしり取られるのが、理学療法士の悪い仕事の本音です。

変な奴が多い

理学療法士の悪い仕事の本音5つ目は、高圧的な変な奴が多いことです。

なぜなら、理学療法士はバイアスにハマりやすい仕事だから。

バイアスとは、人がついつい、とらわれてしまう思い込みのこと。

理学療法士は、研究データを読めるがゆえに、バイアスにハマりやすく、変な奴が多い仕事だと私は感じています。

得にハマりやすいのは、確証バイアス。

確証バイアスとは、

  • 自分がすでに持っている先入観や仮説を肯定するため、自分にとって都合のよい情報ばかりを集める傾向のこと。

例えば、ある病気の治療について考える場合。

理学療法士は手技がたくさんあるので、それぞれが自分に都合のいい情報を集めて、よく対立してます。

理学療法士は研究データを集めれてしまうので、対立が起こりやすいのかと感じています。

またもう一つハマりやすいバイアスがあります。

それは、ダニング・クルーガー効果と呼ばれるバイアスです。

ダニング・クルーガー効果とは、

  • 「正しく自己評価ができず、過大評価してしまうバイアスのこと」

実際に、以前いた私の職場には、指導能力の低さに気づかず、「なんでできないんや?」とスタッフを罵倒する変な奴がいました。

その人は、自分が優秀に見えていたのか定かではないですが、客観的に見ても「怒鳴ってるだけの人」

叱られている後輩スタッフはとてもかわいそうだったのを覚えています。

確証バイアスとダニング・クルーガー効果にハマりやすく、理学療法士には変な奴が多いのが、悪い仕事の本音です。

無駄な書類が多い

理学療法士の悪い仕事の本音6つ目は、無駄な書類が多いことです。

なぜなら、理学療法士は国が決めた書類を絶対作成しないといけないから。

理学療法士は、公的医療保険から支払われる報酬=診療報酬によって収入がまかなわれています

そのため、国が指定している書類をしないといけないんです。

国が指定した書類には、重複した内容の書類も多々存在し、「今作ったやん」と思う書類がマジで多い。

「無駄じゃね?」って言いたくなるような書類も提出しなかったら、不正したことになり、お金を返納しないといけなくなるのでやらざるを得ない。

理学療法士は、無駄な書類が多いのが嫌な仕事の本音です。

休みが取れない

理学療法士の悪い仕事の本音7つ目は、休みがとれないです。

なぜなら、有給消化が取りにくい職種だから。

北海道理学療法士協会が行った「2018年職場環境調査報告書」によると、

  • 有給消化率が「21~40%」と回答した人が最も多く(全体の32%)
  • 「1~20%」と回答した人が2番目に多い(全体の31%)
  • 「41~60%」(全体の19%)

つまり、6割の理学療法士が有給がほとんどとれていないんです。

ゴールデンウイークや正月など世間が休んでいるときも、病院や施設で働かないといけない仕事なので、嫌になります。

実際に、私の以前働いていた病院では、病院側が指定した場所しか有給消化はできず。

正月やお盆の時期の休みは取り合いで人間関係にまで影響します。

また現在働いている職場では、スタッフ数も少なく有給取得率が20%程度。

理学療法士の私は偽善者じゃないので「お盆やゴールデンウイークくらい休ませてくれ!」と思うのが本音です。

理学療法士でも楽しく生活できるコツ

理学療法士は良い本音がある一方で、悪い本音も多いです。

でも、どうせなら理学療法士でも楽しく生活していきたいですよね。

理学療法士でも楽しく生活できるコツは、転職と副業がおすすめです。

なぜなら、理学療法士が一番ネックなお金の部分を解決しやすいから。

詳しく解説しますね。

転職で楽になる

転職をおこなうと理学療法士の悪い仕事の本音を解決しやすいです。

なぜなら、転職すれば50万以上の年収アップも全然期待できるから。

理学療法士の私も転職で50万円以上もらえて、定時帰りをゲットしました。

でも、「それってたまたまじゃない?」と感じるかもしれませんが、そうでもないんです。

実際に、転職は

2020年の厚生労働省、転職者実態調査の概況によると、

  • 転職によって賃金が増加したと回答する人は39%。
  • また転職によって39.3%の人が労働時間が減少した。

簡単にいうと4割の人が、転職しただけで収入アップできたんです。

もし、収入が下がるなら転職しなければいいだけ。

実は、あなたの価値は、あなたが思っているより高いことも。

あなたもノーリスクでハイリターンを狙える方法でもあるので、手段として知っておきましょう。

ちなみに、転職サイトに登録するならサイト型の転職サイトに登録がおすすめです。

まだ転職したことなくて、どんな転職先があるのか知りたい人にうってつけです。

理学療法士の転職は、理学療法士転職サイトおすすめ5選|登録しておきたい転職サイト選びの3つのコツで詳しく解説してます。

副業で楽になる

理学療法士に副業はとてもおすすめです。

なぜなら、副業を行うと本業にも影響を与え、成果を出しやすいから。

【専業】のみと【本業+副業】に関する研究(Brian D. Webster et al.:2018)では、

  1. 【本業+副業】は、同僚や仲間を助けるモチベーションが高い
  2. 【本業+副業】は、仕事へのモチベーションも高い

副業は収入アップも本業での成果も両方狙える優れもの。

理学療法士の私も、副業収益月5桁になり、本業でも人から頼られるようになりました。

もともとの私は勉強ができず、高校・大学でのクラス成績は下から2番目。

そんな私でも成果を出すことができたので、どんな人でも成果が出せると思います。

在学中でも副業はできるし、保険として副業しておけば、理学療法士になった場合でも余裕をもってスタートできるのでおすすめです。

今日から行動すれば、絶対お金に余裕ができて、自由にデートしたり、友達と飲みに行ったりできるようになるので、ぜひチャレンジしてみて下さい。

おすすめの副業は理学療法士・作業療法におすすめ副業5選|副収入で人生豊かになる5つの方法で解説してます。

理学療法士の仕事の本音|まとめ

この記事では、理学療法士の仕事の本音について解説しました。

理学療法士の私は、仕事がめちゃくちゃ楽しいと感じている反面、理学療法士だけでは、生活が良くなる実感は全然ありませんでした。

なので、もし今から理学療法士を目指すなら、学費がかかってるわりに稼げないので「理学療法士はやめとけ」と言います。

でも、理学療法士は楽しいからやめれないんだよなあ。

以前の私のように、楽しいけど生活が豊かになってる感じが持てない人は、理学療法士で勉強したことを生かした副業や、自分でビジネスにぜひチャレンジしましょう。

高校・大学と成績が下から2番目の私でも出来たので、あなたでも副業にチャレンジすれば今よりも収入を得て自由になれます。

ぜひ自由に稼いで、自由な人生を歩んでいただけたらと思います。

ありがとうございました。

>>理学療法士転職サイトおすすめ5選|登録しておきたい転職サイト選びの3つのコツ

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