「出世ってしたら得なの?損なの?」と気になりますよね。
「出世したら、収入が増えてうれしい」という人もいれば、「責任だけ増えて、収入増えねえよ」という人もいます。
そこで本記事では、「出世のメリットとデメリット」について徹底的に解説していきます。
出世するメリットとデメリットが分かれば、人生をあなたが思う方向へ導くことができるようになるので、最後までご覧ください。
記事の信頼性
この記事を書いてる私は医療系国家資格保持者。年間に本を100冊、論文を1000本は読んでいます。
エビデンスありきで、行動して、年収が50万UPし定時で帰っています。科学的な出世方法を用いて、入社1年で出世の誘いが来ています。
出世するメリット
出世するメリットは次の3つです。
- 健康が害されない
- お金持ちになりやすい
- 人脈が勝手に広がる
詳しく解説しますね。
健康になりやすい
出世するメリットの1つ目は、健康になりやすいです。
なぜなら、自分で判断できることが増えるから。
実は、自身で仕事を選べる人はストレスが低く、健康になりやすいと言われています。
実際に、
- 組織で地位が低い場合は、心臓病の死亡率が上がる。
- 組織での裁量権の大小が死亡リスクと関係している。(M G Marmot et al;1997)
出世すれば、平社員よりも決定権がもらえます。
例えば、「新規プロジェクトを立ち上げ」、「リーダーとして周りを動かしたり」
その反面、平社員では、上司に命令されたことをしなくてはいけませんし、やりたくないこともしないといけません。
私も単純作業がめちゃくちゃ嫌いで、やりたくないことをやらされるとストレスがたまるので、健康に被害はありそうです。
しかし、出世をすると、嫌な仕事は部下にしてもらえるようになるので、健康になりたい人は、出世は良いかもしれません。
お金持ちになりやすい
出世するメリットの2つ目は、お金持ちになりやすいです。
なぜなら、ヒトは権力者が好きだから。
例えば、「SNS」や「テレビ」で有名人が紹介する本や服、化粧品を買ったことはないでしょうか?
実は有名人やインフルエンサーからは、物を買いやすくなることが分かっています。
実際の研究では
通行人に依頼する場合、普通の服を着た人より、警備員の服を着たほうが命令に従いやすい。(Scott T et al.;1988)
警備員=権力をもっていると判断して、信用しやすくなるため、人は従うそうです。
そのため、出世して権力をもつことができれば、それだけで信用されやすくなるので、お金持ちになりやすいです。
もし仮にあなたも出世すれば、肩書が増えて、周りに影響を与えることができるため、お金持ちになりやすいですよ。
人脈が勝手に広がる
出世するメリットの3つ目は、人脈広がりやすいです。
なぜなら、ヒトは、成功している人と自分を関連付けたくなるから。
上記で解説したように、人は権力者がとっても大好きです。
実際に、権力者と自分は関連していることをアピールしため、どんどん勝手に人脈は広がります。
例えば、「あの芸能人と私は友達だ」とか、「部長と飲みに行った」とか変な自慢もそのためです。
あの自慢聞いても「ほー」としか思いませんが、
これが人間の性のようです。
出世すると、信頼されやすいだけでなく、人の輪が勝手に生まれるので、人脈を広げやすいのもメリットです。
出世するデメリット
出世はメリットも多いのですが、デメリットもあるので解説しますね。
出世するデメリットは次3つです。
- 仕事が増える
- 人間関係が増える
- 給料が上がらない場合がある
詳しく解説しますね。
仕事が増える
出世するデメリットの1つ目は、「仕事が増える」かもしれないことです。
なぜなら、良くも悪くも仕事をコントロールしないといけないから。
平社員であれば、言われたことをやるだけで済みました。
頭で考えなくても上司が仕事を振るので、考える必要すらありません。
でも出世すると、そうはいきません。
周りに指示を出す仕事に加えて、あなた自身でも仕事をしなければなりません。
「部下のために」と汚れ仕事を率先する姿は美しいですが、あなたの自由な時間を削られてしまう可能性もあります。
なので、
もし仮に、出世したいなら
- 部下に仕事を振る
- 部下の教育する
- 仕事の効率化をする
練習をしておきましょう。
もし、できないと感じるなら、出世したときに、後悔するかもしれないので、要注意です。
良くも悪くも人間関係が増える
出世するデメリットの2つ目は、良くも悪くも人間関係が増えることです。
なぜなら、苦痛な人とも、関わらないといけないことが増えるから。
出世すると今までのプレイヤーよりも、監督者になることが多いです。
そのため、「ほかの部署とのやり取り」や「仕事上のお付き合い」が絶対増えます。
- 仕事終わりの飲み接待
- 休日のゴルフ接待
などプライベートもあるような、ないような……。
気の合うひとであれば、言うほど苦痛でもないかもしれませんが、苦手な人だと嫌ですよね。
出世すると、人間関係が広がりやすい反面、苦手な人にも時間を奪われるのが、出世のデメリットです。
もし出世するのであれば、普段から上手に「ノー」と断ったり、自分の時間を作るようにしておきましょう。
給料が上がらない場合がある
出世するデメリットの3つ目は、「出世しても給料が上がらない」かもです。
なぜなら、出世すると責任の量は絶対増えるから。
でも、その責任量に見合った給料はもらえない場合があります。
例えば、部下が仕事を失敗した場合は、上司になったあなたが責任を取らないといけません。
でも、給料は変わらない。
こんな状況が、出世すると起こりえます。
給料が上がらず、責任だけ増えならないよう、給料交渉を出世する際に行うと給料が上がらないなんてことはなくなるので、絶対しましょう。
出世しないメリット
出世しないメリットは次の3つです。
- 今以上に仕事が増えない
- 部下が増えない
- 責任がない
詳しく解説しますね。
今以上に仕事が増えない
出世しない場合、今以上に仕事が増えません。
なぜなら、責任感も増えないから。
例えば、出世して立場が変わると仕事の質も量も変わります。
しかし、出世しなければ今まで通りの仕事を着実にこなすだけで許されます。
経験年数を重ねると、慣れで仕事ができ、時間短縮で仕事ができます。
経験年数がある人ほど、恩恵はより感じれます。
ただし、上司の言いなりすぎると、逆に大量の仕事量を振られることもあるので、注意しましょう。
部下が増えない
部下が増えないこともメリットです。
なぜなら、部下に仕事を教えなくて済むから。
部下が増えてしまうと仕事を教えなければなりません。
つまり、自分の仕事時間を削って指導しなければなりません。
自分の仕事もある中で、部下にも仕事を教えるのは大変です。
例えば、仕事覚えの良い部下は、さほど苦ではありませんが、仕事覚えが悪い部下の指導の場合はどうでしょう。
仕事覚えが悪い部下は、たっぷり指導時間を使わないといけなくなります。
出世しないと、部下が増えず、時間浪費もすることがない。
部下が増えないのは隠れたメリットです。
責任がない
出世しないと、大きな責任を持つことがありません。
なぜなら、失敗したときは監督責任者の上司に責任がいくから。
例えば、仕事を失敗したときも、上司が責任を取ってくれます。
また、大きなプロジェクトを振られることもありません。
比較的楽な仕事をこなすことができ、仕事のプレッシャーが少ないのがメリットです。
出世しないデメリット
出世しないデメリットは次の3つです。
- 給料が上がらない
- 裁量権がない
- 人脈が増えない
詳しく解説しますね。
給料が上がらない
出世しないと、給料も上がりにくいです。
なぜなら、微々たる賞給しかもらえないから。
例えば、毎日仕事していると、当たり前ですが、人は仕事に慣れます。
つまり、仕事スキルは確実に上がるんです。
でも、仕事のスキルが上がったからと、給料が増えることは日本の企業では、まずありえません。
あなたも入社1年目の時より、仕事スピードも質も、向上しているはずです。
でも、給料は上がりません。
平社員の昇給額は、一般的に2%程度と言われています。
大卒初任給の平均がおよそ20万円なので、2%だと4000円程度の昇給額です。
30歳だと平均月収が30万円なので、6000円程度の昇給です。
仕事で成果がどれだけ出せても、昇給額は微々たるもの。
出世しない場合はこれが最大のデメリットです。
ちなみに、給料アップ戦略は出世どうでもいいけど収入は欲しい人がすべきことで解説しています。
裁量権がない
良くも悪くも自分で仕事のやり方を選ぶことができません。
なぜなら、チームリーダーではないから。
上司に命令されると、嫌な仕事も行わないといけません。
上記でも説明したように、自由度が低いと健康被害にあいやすいです。
また、様々な研究で仕事の自由度と幸福度は関係があることが分かっています。
台湾の研究では、
- 職場で自由度が高いと幸福度は上がり、離職度低下、ストレス耐性UPしやすいことが判明しています。(Blossom Yen-Ju Lin et al.2011)
自由に働ける感覚が得られるよう考えながら働くと、デメリットなく仕事ができるでしょう。
人脈が増えない
人脈は増えにくいです。
なぜなら、出世したときのように、勝手には広がらないから。
出世した場合は、権力にあやかろうとする人たちが勝手に来るため、良い人脈を築ける可能性も高いです。
でも出世しない場合は、自分からコミュニケーションをしていかないと集まることはありません。
仕事のチャンスは人から転がることが多いとも言われており、コミュニケーション力に自信がない場合は大きなデメリットになってしまいます。
出世しないのであれば、コミュニケーション力だけは身につけておきましょう。
出世は選べる状態がベスト
ここまで見ると、「出世したい」と感じた人も「出世嫌だな」と感じた人もいると思います。
ちなみに私は、「出世の準備だけしておく派」です。
準備しておいたら、いざという時に、自分で選べるから。
今は出世したくなくても、将来どうなっているかはわかりません。
もしかしたら、出世したくなってるかもしれません。
でも、出世は長い期間をかけて行うものなので、「その時に行動」では遅いです。
なので、出世の準備だけしておくがベスト。
ここからは出世の方法を具体的に解説します。
出世したい人のやることリストは次の3つ。
- 印象を変える
- 上司と仲良くなる
- 目立つ
詳しく解説しますね。
印象を変える
第一印象はめちゃくちゃ大事です。
なぜなら、人は印象で性格を勝手に決めるから。
出世したい場合は、自信があるように見せることがとても重要。
なぜなら、自信がある人に、人間は好意的な印象を受けやすいから。
でも「自信なんて自分にはないよ」という人でも大丈夫。
ポイントは自信があるように見せればいいだけです。
まずは髪型を変えてみましょう。
髪型からの印象を調べた研究では
- ショートカットの男性・女性は、自信があるように見える
まずは自信があるように見せれる髪型にしてみましょう。
ちなみに、髪型のそれぞれの印象は、髪型と印象|女編、髪型と印象|男編で解説しています。
上司と仲良くなる
上司と仲良くなるのは必須です。
なぜなら、出世候補を選ぶのは、上司だから。
どれだけ仕事ができても、上司が選んでくれなければ、出世はできません。
また、上司と仲良くなると高評価を上司からもらいやすくなることが研究で分かっています。
デービット・スクールマンが行った人事評価の調査研究では、 客観的な評価基準を設けていても、上司が気に入っている職員に高評価をつけやすかった。
上司とは仲良くなって、良い評価を貰いましょう。
ちなみに、上司へのゴマすり方法は、出世は諦めた|けど実はまだ出世が狙える方法で解説しています。
目立つ
出世するなら目立ちましょう。
なぜなら、自分のことを思い出してくれやすくなるから。
「出る杭は打たれる」といった、ことわざがあるように、日本人は目立つことを避ける人が多いです。
でも、悪いことだけではありません。
目立つメリットは、上司が自分のことを思い出しやすくなる
人には利用可能性ヒューリスティックというバイアス(思い込み)を持っています。
利用可能性ヒューリスティックとは、頭に思い浮かびやすいものや目立ちやすいものを無意識に選択してしまうこと。
例えば、「殺人があったとテレビ報告を受けると、犯罪が多いように感じ、用心しすぎる」
上記の例も、利用可能性ヒューリスティックです。
実は、殺人件数は1950年→2010年まで綺麗に右肩下がりで、2015年に一度上昇しましたが、それ以降も減少傾向。
でも、私たちは普段から頭に思いやすいものや目立ちやすいことを、頭に思い出しやすくなり、多く見積もるんです。
出世する時も同じです。
あなたが目立っていると、上司からは思い出してもらいやすくなります。
成果を出してもアピールなしでは、上司から思い出してもらえないので、しっかり目立ちましょう。
まとめ
今回は出世のメリット・デメリットを解説しました。
これでいつでも、出世することもできますね。
でも、上司からのイメージが悪かったら出世したくてもできません。
初回のイメージが悪かったら絶対出世できないので、転職がオススメです。
上司からのイメージが悪いと出世ができない理由は、出世は諦めた|けど諦めきれない人がとるべき戦術で詳しく解説しているので、絶対出世したい人はご覧ください。
ありがとうございました。